ジュアンマリエ...
本日の追い切りで手酷い肺胞出血を再発、調教中に転倒し、あっという間に心停止、そのまま亡くなってしまいました。
鼻出血(実際は肺からの出血)後からレースでは全く精彩を欠いていましたが、それが鼻出血を恐れているためなのは明らかでした。
馬は嫌な目に合った事をずっと覚えているそうで、例えば骨折が完治して無症状としても、本気で走ってまた骨折して痛い思いをすることを恐れ、本気で走る事を躊躇してしまったりするそうです。
競走馬にとっては、物理的な傷だけでなく、精神的な傷も致命的になるということです。
ジュアンマリエは、鼻出血が無ければもう1、2勝が見込まれ、大手を振って繁殖入りできた可能性があります。
生産された矢野牧場さんは繁殖のレベルも高いですが、母マリアージュ譲りの能力はそれなりにあったはずなので、ジュアンマリエも早めに引退して繁殖入りするのも手だったと思います。
これらを踏まえると、最後らへんの使い方は無理矢理感があり、今年定年になる池上調教師の引退に合わせたものだったのではないかと、邪推してしまいます。
今回の取り返しの付かない事故は防げたもので、その方が馬にも出資者にも牧場にも良かったのではないかと。
何を言ってもジュアンマリエは生き返りませんけどね。
個人的な、と言うか知ってる皆さんの殆どが同意見と思いますが、ジュアンマリエのベストレースは500万下を5馬身差で勝ったレースで、以後の活躍も期待できるものでした。
鞍上原田和真は、その前に一度乗って負けていましたが、良いスピードがあると褒めていました。
それを活かすような見事な勝ち方をしたので、原田和騎手を見直すレースにもなりました。
しかし、一番印象に残ったのは未勝利勝ちですね。
残り2Fくらいまで前外ガッチリ締めて閉じ込められていたものの、仕方なく下げてから外に出したらまさかの切れを発揮し、短い距離の間に差し切った電光石火のレースに、喜ぶより先に笑っちゃいました。
このレースで、ウチパクは閉じ込めるのが得意なんだと知りました。
未勝利の時はいつ勝つかのレベルだったので、口取りも何回か申し込んでスーツ着て出掛けました。
風邪ひいてキャンセルしたこともあったな。
勝ったレースの日は暇だったのに、何故か出不精になっていて口取り申し込みせず、非常に悔しい思いをしたのも今では寂しい思い出です。
寂しいですね。
一度くらい外厩に会いに行っておけば良かった。
今までよく頑張って走ってくれました。
ありがとう。