ルドルフィーナ3勝目
先週、ユニオンの4歳牡馬、ルドルフィーナが掲題の通り3勝目をあげました。
2勝目した直後にクラス編成があったため、次走1000万下は初挑戦になりますが、きちんと能力を発揮できれば1000万下は何とかなると思います。
問題はきちんと能力を発揮すればで、この馬は能力を秘めながらもかなりの癖馬であり、陣営も長らく試行錯誤しています。
固定された鞍上の小牧騎手も、芝が合うダートが合う、言う事がしょっちゅう変わりますが、これは小牧騎手がテキトーなことを言っているのでは決して無く、それくらい難しい馬だということです。
今までの見解では、芝だとやたら右にもたれてラチを頼るが、その分脚も溜まる、ただしジリ脚ということでしたが、今回のダートではもたれ癖が出ず、番手外回しの横綱パターンで競馬ができました。
結構な気分屋でもあるので、本来なら被されない外側、自分が逃げ馬を突く立場の番手が合っており、従って今後はダート路線に向かうことは確実です。
ただし、過去のダート戦で時計が出ているのは脚抜き良い馬場のみで、今回もそうでした。
逆にパンパンの芝だと切れ味良い馬に遅れを取り、重目の方が良いという難しさ。
本来なら全弟のサンライズソアと同じダート路線で行きたいところが、試行錯誤していたのは上記の理由からです。
また、性格と脚質上、番手以前で競馬するのが理想ですが、スタートは速くはありません。
小牧騎手はこの馬の場合、大抵出鞭を入れて前に出ますが、それでもスタートに定評のある馬が多いと好位くらいに落ち着いてしまいます。
なので、できれば脚を溜める競馬もできた方が良く、実際に好位インでもそれなりに伸びては来ますが、現状はジリ脚気味で勝ち味には乏しくなってしまいます。
まとめると、現状はダート、そして脚を使ってでも前に行った方が良いというところでしょうか。
この馬はなかなかの健康優良児で、背中が疲れたとか硬い以外の話が出たことが無く、このまま行けばかなり長く競争馬を続けることができるでしょう。
ユニオンの1600万牡馬で3勝、健康に問題無いとなると、当たりの部類に入りますよね。
これだけ話すネタもあり、一口冥利に尽きます。
ルドルフを含め、今週は5頭の出走がありました。
ユニオンのベストティアーズは拙い乗り方で16着と奮いませんでしたが、フリージングレインは前進の3着、エポカドーロは素質馬だらけのデビュー戦で3着、ラレッサングルはダート戻りで復活の2着と、まあまあな内容でした。
今週のシースプラッシュの紫菊賞は、トゥザフロンティアなどが登録されている大一番です。
前走は好タイムで切れ勝ちしましたが、手前を変えるのが遅いなど良化の余地もありました。
好勝負できるか、楽しみなところです。
大口は叩けませんが、勝つ可能性もあると思ってます。