最近の選馬について思うこと
馬見する際、昨年まではニックスとかよく見てました。
しかし、今年はあまり見ませんでした。
意味無いことはありませんが、ただ「コレとコレはニックスである」という事項を丸暗記し、引き出しから出して適用するだけでは、良い馬見ができると思わなくなりました。
大切なのは個々の血がどのような効果を発揮するか、自分の頭で考えることだと思います。
完璧に実践できているとは言いませんが。
僕が母系にこれは欲しい!と思う1番の血は、Rivermanです。
そこからmilleaf、戻ってneverbendでも非常に好ましいと考えています。
しかし、Rivermanを持っていて、かつ母系に活気があり、さらにそれが募集されるかと言うと、あまり多くありません。
クロスとなると父も持ってなければならないため、milleaf持ちならローエングリンなど、限られてしまいます。
ローエングリン産駒にやたら切れる当たり馬がちょくちょくいるのは、milleafの影響もあるのかなと考えていますが。
他にpromised landクロスなど、気になってしまう血がありますが、種牡馬や馬体や厩舎なども含めると、全てどころか幾つかでも備えた募集馬などほぼ無しですよね。
という訳で、馬体と単純な母系の活力、次に厩舎を重視したら、それ以外は大抵オプション的に捉えるようになりました。
ただ、血統については最近思うところがあります。
それは、大雑把に2世代前くらいまでの馬のタイプを見た、配合の「締め」と「緩め」の概念です。
固めのパワータイプの馬を配合すると「締まり」、柔らかめで伸びがあるタイプを配合すると「緩む」という考え方です。
この考え方については他の方のブログで拝見したこともありますし、牧場関係者から直に聞いたこともあります。
実際に身近な馬に照らし合わせてみると、結構当てはまるんですよ、コレが。
考えてみると、なかなか面白いですよ。
もちろん、固いだの柔らかいだの一概に決め付けづらいタイプもいますので、難しいところはありますが、まあ厳密だはなくて大雑把ですので。
例えば、キンカメやクロフネは締めるタイプだと僕は思いますが、異論のある方もいるでしょうし、基本的にパワータイプながら関節の可動域が広く伸びがあるエンパイアメーカーなどは、どっちに設定しようか悩みます。
中庸型もいるということでしょうね。
逆に決定的に緩い馬、それがハービンジャーです。
何頭か出資して、ハービンジャーの緩さを目の当たりにしたことで、今回のような考えを持つに至った経緯があります。
ハービンジャーの相手には、締める系統の繁殖を選んだ方が良いのかなと。
基本的にサンデー系は柔らかいベクトルに考えますから、今年サンデーで出資したパラダイスコーブ16なんかは、締めと緩めのバランスが良いと考え、運動神経、闘争心、厩舎、牧場の熱意、これらに加えて出資の決め手の一因としました。
そうは言っても、動きの良さが最優先ですけどね。
でも、これくらい俯瞰的な見方にすれば、複数項目に該当する「この馬だ!」と思える馬が、一年に一頭くらい見つかると思います。